選考委員

  • 柴田 恭男

    しばた やすお

    「オンステージ・フェス」の講評

    オンステージ・フェスを拝見して、どれもが高水準な内容でした。
    それぞれにオンステージならではの迫力があり、思わず息を呑む瞬間が何度もありました。
    総じてオンラインでの印象より数段出来が良く、グランプリを決めかねる悩ましさがありました。
    そんな中で、中村潤さんの曲・演奏はシンプルながら心にストレートに届きました。
    また、縁音さんのアンサンブルも捨てがたい魅力があったと思います。
    また、下呂特別支援学校湯ヶ峰太鼓のチーム一体となった躍動感、ゆめぽっけの皆さんの楽しいパフォーマンス、ダウン症のマリンバ奏者・多田駿介さんの父子協演による熱いマリンバ、片腕のギタリスト輝彦さんの奇跡のようなギター、どれをとっても素晴らしく、大きな感動をいただきました。
    ご出演の皆さま、応援の皆さま本当にありがとうございました。

    「オンライン・フェス」の講評

    初めて選考にあたらせていただきましたが、応募の皆さまの多彩なジャンルによる熱い演奏、演技に心打たれました。それぞれに持ち味があり、また魅力があり、大いに悩みましたが、完成度の高さからいえば、ゆめぽっけ「オバケのキッチン」が出色の出来でした。また下呂特別支援学校「湯ヶ峰太鼓」もよくまとまっていてレベルの高いパフォーマンスに仕上がっていましたし、多田さんのマリンバもレベルは高く聴きごたえがありました。縁音のアンサンブルもひたむきさが滲み出ていて好感がもてました。残念ながら選にはもれましたが、Kaz-Youの演技も捨てがたいものがあったと思います。
    以上、選考にあたっての簡単な感想とさせていただきますが、応募された皆さまにおかれましては、これからも大いに楽しみつつ、さらなる高みを目指していただきたいと切に願います。

    プロフィール

    岐阜市生まれ。愛知県立芸術大学音楽学部作曲科卒。
    岐阜聖徳学園大学、名古屋音楽大学、中部学院大学短期大学部、
    加納高校音楽科各非常勤講師。
    平成29年度岐阜市芸術文化奨励賞受賞。創作オペラを中心に作品多数。
    岐阜県芸術文化会議理事。岐阜市民芸術祭洋楽部会部会長。

  • MEGAHORN

    メガホーン

    「オンステージ・フェス」の講評

    どの出演者の皆様も、オンライン・フェスの時よりも、パフォーマンスの完成度は高くなっており、当日までの努力がうかがえたことは言うまでもありません。チームの雰囲気や、出演者の表情や足音など、近距離での生のパフォーマンスから入ってくる情報量はとても多く、集中力をもって観させていただきました
    選考会議では選考基準のほかに、「どれだけ心を揺さぶられたか」と、「オンライン・フェスとオンステージ・フェスの印象の違い(良い意味でのギャップ)」の2点が、話し合いのポイントになったと思います。
    グランプリを受賞した中村さんのパフォーマンスは、イントロのピアノ演奏からグッとくるものがありましたし、どこか息を呑むような緊張感もありました。その緊張感は伏線のように後半にかけて「愛しています」というメッセージとともに、一気に解放されていき、その伸びやかな歌声と美しいピアノの音色で、感動を生み出しました。
    オンライン・フェスでは曲と歌詞のみの掲載だったので、想像力を掻き立てられた部分はあると思いますが、ステージ上で1人が、たった1人のために制作した楽曲を、懸命に歌う姿にはインパクトがありました。
    動画では捉え難い感情のより濃い部分は、生のステージにあるのだと改めて学ばせていただきました。
    1人のオーディエンスとして純粋に楽しまさせていただき、選考委員としては貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

    「オンライン・フェス」の講評

    普段はパフォーマンスを観られる方なので、今回とても楽しく作品を観させていただきました。どの作品からも画面越しではありますが、その「想い」がすごく伝わってきました。
    私は、フェスと名の付くイベントに、昔からよく参加させていただいておりますが、フェスというのは、パフォーマンスする側と会場の皆様との一体感が醍醐味だと思っております。選考要領をもとに、そのような要素も含め、会場を思い浮かべ、選考させていただきました。
    表現方法は、幅広く、自由であるべきと、皆様の作品から改めて学ばせていただきました。
    ご参加いただき、刺激をくださった皆様に感謝です。

    プロフィール

    岐阜県出身・在住のシンガーソングライター。
    飛騨・美濃観光大使。MEGARYUとしてメジャーデビューを果たし、
    2ndアルバムがオリコンチャート1位を獲得。
    MEGARYU活動休止により、ソロ活動開始。
    Jリーグのチームのオフィシャルソング、NHKみんなのうたなど、
    幅広い楽曲を制作し、ライブを中心に精力的に活動中!

  • 葭田 美香

    よしだ みか

    「オンステージ・フェス」の講評

    今回は8組の皆さん揃っての出演が叶い、岐阜でお会いできたことは本当に嬉しいことでした。
    各組ごとに異なる世界観を衣装や編成も工夫しながら最大限に表現されており、どのパフォーマンスも見どころ満載で完成度も高かったと思います。
    観てほしい、聴いてほしいという熱意と、作品に込められた今伝えたい特別な思いを、会場の皆様としっかり受け取ることができました。
    この日まで重ねてくださった練習でのご苦労や、その中でも手応えを感じる喜びがあることをコメントなどから伺い、障がいの有無は関係なく、舞台にかける思いは同じなのだと改めて大きな刺激をいただきました。
    今回の舞台経験を活かしてのさらなるご活躍を期待しています!
    第2回にご参加くださった皆様、ご支援くださったご家族・関係者の皆様、ありがとうございました!

    「オンライン・フェス」の講評

    初めてご応募くださった方々、そして第1回に続いてご応募くださった方々に、まずは心より御礼を申し上げます!
    どの作品からも観る人を元気づけてくれる前向きな力強さを感じました。それぞれ工夫された点や練習に励まれた成果も動画からしっかり伝わってきました。
    舞台で披露するイメージも膨らませながら作品づくりや選曲に活かしてみると新たな魅力にも繋がりそうです。
    お一人おひとりの無限の可能性を信じて、今後も楽しみながら挑戦し続けていただけたら嬉しいです!

    プロフィール

    国立音楽大学音楽教育学科ピアノ教育専修卒業。
    ピアニストとして岐阜を中心に幅広い演奏活動を行うほか、
    重度訪問介護、音楽療法普及事業、障がい児・者のための芸術鑑賞事業等にも携わる。
    岐阜県難病患者在宅療養応援員。
    東京都出身、岐阜に移住して10年。

※その他:公益財団法人岐阜県教育文化財団 
理事長

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